特許実務においては、「特許明細書の作成スキル」や、
「品質」についての議論は、絶えず必要なことだと考えます。
ただ、議論において、色々な論点や議論の基軸があるので、
それらをゴチャゴチャにすると混乱する、前に進まない、
といったことも、よくあり、議論そのものが難しいな、
と感じることがあります。
さて、ふと気づいたことをご紹介します。
楽天名誉監督の野村克也氏の言葉に、
人間的成長無くして、技術的進歩無し
というものがあります。
プロ野球の監督としての永年の経験から出た名言の一つ、として紹介されています。
初めて聞いたときには「良い言葉だなあ」とは思ったものの、
スポーツ選手のための言葉、という風に(まあ他人事のように)聞こえました。
が、たまたま聞いていたラジオ番組で、野村氏ご本人がこの言葉を語っていたのを耳にした後に、
特許明細書の作成スキルも、人間的成長が必要不可欠だよな
と、ふと思ったのです(ラジオとはいえ、本人の言葉には「力」があるのでしょうね)。
非常にすっきりした気持ちになりました。
(2011年3月作成)