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◎実ビジネスへのコミット

 特許を取得しただけでは、誰もお金を出してはくれない、
という趣旨で書いたコラムに対して、以下のようなご質問を頂きました。

『ビジネスをやっていない場合には、
 実際の立ち上げ時に生じてくる問題の解決或いは立ち上げ後に生じる問題の解決について
 発明者の積極的な協力が得られないから、といったことでしょうか?』

 このご質問に対しては、以下のように返答させていただきました。

  具体的なモノ(試作品、テストサイトなど)が無いと、
  誰(特にベンチャーキャピタル)も動いてくれない

ということ、だと思います。
 これは、日本だけでなく、米国でも同じようです。

 たとえば、産学連携では歴史が長い立命館大学では、
発明者である大学の教員に対して、

   提携先企業に対しては最後まであなたが面倒を見て下さい
   
とコミットさせてからでないと、産学連携部署は動かない、
ということです。
これは、

  発明は俺がした、後は良きに計らえ

では、成功した例がない、ということから学んだとのことです。

  自らリスクを取って覚悟や責任を背負う

という姿に、周りの人はついていくのでしょうね。(返答以上)

 最後の部分は、日常の仕事と同じかもしれません。
発明やら特許 によって特別な、特権的な立場になれるわけではない、
ということでしょうか・・・

    (2011年6月作成)