同年代のメーカ知財マンS氏とビールを飲む機会がありました。
部下の育成という話題になったときに、S氏が力説していたことがありました。
会社の人事評価が「成果主義」となったために色々やりにくくなった
ということでした。
彼の部下Z氏は、ひとつひとつの仕事に真面目且つ丁寧であるが故に、自分の手元に溜まっていく。
Z氏と関わる人々によるZ氏に対する評価は高い。
しかし、現在の人事評価基準では、Z氏の評価は低くなり、
Z氏の上司となるS氏の評価も低くなってしまうという。
Z氏に対して仕事のスピードを上げるように、との指示をS氏は、自分の上司から受けたが、
Z氏の仕事のスピードが上がらない理由を知っているS氏は、上司に掛け合ったそうです。
私が責任を持つので、Z氏の評価を下げないで欲しい。
Z氏の仕事ぶりを周囲が評価しているにもかかわらず、会社としては評価は低い。
Z氏をかばうと、上司であるS氏も、さらにはS氏の上司までも評価を下げてしまう。
どこかおかしいのではないでしょうか・・・
(2011年6月作成)