お世話になっている特許図面の会社からの依頼で、
特許出願用の図面作成者(5名)に対して
明細書作成者からのワンポイントアドバイス
をさせていただくことになりました。
「ワンポイント」にはまとめきれず、2つのポイントをお話ししました。
一つ目は、「隠れた構成要件の図示」です。
『隠れた構成要件』とは、必須構成要件ではないが、それが無いと
大きさ、使い方など分かりにくいモノ を(ここでは)言います。
たとえば、必須構成要件が筆記具であるならば、
隠れた構成要件は、「字を書くための紙」や「筆記具を握る手」です。
二つ目は、「動きの図示」です。
椅子のように、一見動かない発明品であっても、
座り心地がよい椅子であることがポイントであるならば、
座る直前と、座った直後
というように、動きを比較した図があると良い、ということです。
お話を聞いて下さった方には、経験の長い方もいらっしゃいましたが、
頭で分かっていたことであっても、言葉にして整理して提供させていただくと、
すっきりされたようでした。
(2011年6月作成)