私が弁理士登録をした1990年代の前半、
企業に勤務している弁理士さんの所属部署は、ほとんど「特許部」という名称でした。
特許部という部の中で商標や意匠も扱っていたのがほとんどで、
「商標部」という部署名は耳にしたことがありません。
1990年代の後半あたりから、著作権を含められる
「知的財産権部」、「知的財産部」といった名称に変更されていったようです。
さて先日、名刺交換をさせていただいた電器メーカ勤務の弁理士さんの所属部署が、
知的財産・システム標準本部
でした。
「標準化」は、産業財産権のように「登録」を確保するものではないけれども
企業の進むべき道を確保したり、選択したりする重要なテーマです。
(「システム標準」がどんなことを意味するのか、詳細は聞きそびれてしまいましたが)
知的財産部あるいは他のという部署の中で、「標準化」に携わる方々は
これまでも仕事をされてきたのだろうと想像しますが、
「部署名」となってきた、ということは、全社的に重要性が増してきた
ということでしょう。
「工業所有権」という古めかしい呼び方から、「知的財産権」に呼び方が変わって久しいですが、
「広義の知的財産」には「標準化」も含めて考えなければならない時代が、もう来ているように思います。