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◎セレンディピティと心の健全性

 「セレンディピティ(serendipity)」という言葉があります。
何かを探しているときに、探している対象とは別の価値を見つける能力・才能といった意味合いです。
 日本語では、「偶察力」、「偶発性」などと訳されているようですが、ピッタリしているでしょうか。

 さて、セレンディピティは、正規の大発明、大発見をした偉人達に付きもののようですが、
私のような凡人にもあるように感じます(スケールの違いは当然として)。
 また、ちょっとしたことでも関心を持った途端に、それに関する記事が目にとまったり、
そのことを話題としてくれる人が現れたり、ということは、中学生の頃から感じていました。

 さて、セレンディピティは、関心事についてのプラスアルファを見つけた場合、とのこと。
 関心事に対する集中力が途切れたから、気が散って別の何かが見つかる、ということではなく、
集中力は維持されたままプラスアルファが見つかる、という感覚のように思います。

 そして、その不思議を楽しもう、と思える時は、心が健全な場合のようです。
 もっとも、セレンディピティといった能力を発揮するのですから、
「心身ともに好調!」と感じられる時か、発揮することで「心身ともに好調」な状態(ゾーン)に入った時、
のいずれかなのでしょう。
 一方、心身のいずれかが好調ではないときに、「あ~あ、好調時に戻らないかなぁ」とぼやくのです。

   (2011年9月作成)