瞬時に必要事項を、ほぼ漏れなく列挙できるビジネスマンの仕事ぶりを見るたびに
瞬発力がある人は羨ましい
と思っていました。
さて、瞬発力を発揮した際に、漏れていた検討事項があったらどうするのか?
そうした批判的な見方もできます。
瞬発力に欠けていると(嫉妬心からでなくても)、つい批判的な見方をしてしまいます。
では、じっくり検討した結果として漏れた事項が出てきたとすれば、どうするのか。
その漏れた事項が発生する確率を無視できるかどうか?
確率との関係で無視できない事項が発見できれば、発見者の存在は意義あるでしょう。
ただし、発見者が自分の存在意義を主張するために、その発生率を高めに見積もるかもしれない。
一方の瞬発力を発揮した人は、漏れた事項の指摘によって学習機会を得ます。
しかし、瞬発的に列挙する際、発生確率が低いと、既に判断していたのかもしれないし、
指摘を受けてなお、その発生確率が低かったから無視したのだ、と言い張るかもしれない。
瞬発力のある人を「羨ましい」とだけ見ていた頃より、
今の方が「人間」に関する深読みができるようになっているかな・・・
(2011年9月作成)