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◎リーガル抜きで話し合いましょう

 仕事上の付き合いは無い友人A氏に電車の中で会い、相談を受けました。

   ある会社とエンジニア同士で「下交渉」をしている

とのこと。 話をお聞きしていると、その様子がだんだん想像できてきました。

   エンジニア同士で、ということになったのは、
   リーガルが入ると、良い関係が崩れることがよくあるから、
   という先方のZ氏の提案だったし、私もそうかな、と思ったので・・・

 A氏は、そう言いながらも、相手の会社に疑問を持っている様子。

   Z氏が実はリーガルに詳しかったり、
   Z氏が相手の会社のリーガル部門から指導を受けて「リーガル抜きで」と
   言い出したのではないか?

と、私は疑問を投げかけました。

   もしかして、Aさんの会社の方が、技術的には相手方より有利なんじゃないですか?
   だから、無知なふりをして、うまいこと対等になろうとしているんじゃないかなぁ。

 私がそう言うと、A氏は、

   やっぱりそう思いますか? いやぁ、何か変だなと思ったんですよ。

 A氏は、根っからのエンジニアであり、交渉のプロどころか、慣れてもいらっしゃいません。
 でも、彼の直感で、「変だ」とは感じていたのですね。
 最近読み直した交渉学の本に、「交渉の理論をどれだけ学んでも、自分の直感も大切にしろ」
という趣旨のことが書いてあったことを、私は思い出しました。

   (2011年10月作成)