まず、技術コンサルタントのK氏の言葉をご紹介します。
『取引先の中小企業の社長に部品の見積方を教わり、たくさんの工場と展示会と先輩に機械や加工品の価格を聞いてきた。
それが今でも生きていて、たいていの概算価格を言えるようになった。
でも最近は装置の価格を聞くと妥当な価格と思えないことがある。』
次に、この言葉から私が連想したことです。
商品 = 製品 + 利益
である、ということを知らない中小企業が多い!
そんな趣旨の講演を聴いたことがあります。
日本の中小企業は、商品ではなく製品を作っている、と。
そのことを思い出しました。
要求されたスペックの製品を製造する努力と、
適切な利益を乗せられる「商品」を売る努力とは、全く異なると言うことです。
前者の努力にお手伝いできることは多くありませんが、
後者の努力をしてもらえるお手伝いをするのが、知財コンサルティングのひとつの使命だと、私は考えます。
(2011年10月作成)