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◎先苦者

 2年ほど前、自分が歩んできた道が時代にマッチし始めて来た、と感じてきたのに、
あっという間にズレていき(東日本大震災が原因ではない)、
そっちじゃない、と声を限りに(セミナーや自分の使えるメディアで)叫んでみたが、
(自分にとって)ズレた流れを変えることは、今のところできていない。
どうやらできなかったようである、という考えも頭をよぎる。

 やり方が悪かったんじゃないか、という助言も頂くのだけれど、
過ぎてしまった瞬間瞬間がその時の自分の実力なのだから、仕方がない。

   先駆者のつもりだったが、「先苦者」にしかなれなかったのか・・・

 この哀しみから立ち直るのに、まだ時間が掛かっているのか、
それとも、もう立ち直る元気がないほど歳を取ってしまったのか?

 後者だとすれば現在以上に進歩することはなく、ごまかしながら生きていくしかないなあ、
と、朧気ながら考えていた時もある。この時は大変辛かった。
 たぶん前者である、と思えるようになってきたが(だからこそこんなことを書ける)、
後者であるかもしれない、と思う瞬間もまだ時々やってくる・・・

      (2011年11月作成)