飲食店に対するお客としての評価を掲載する有名サイトTにおいて、いわゆる「やらせ」が疑われています。
つまり、「飲食店からお金を取り、客を装ってその飲食店に対する良い評価を投稿していた業者がいた」らしい。
私としては、この時事問題にコメントをしたいわけではありません。
この種の問題は、インターネットにこれまでも、そしてこれからもずっとついて回る問題なので、
これを機に考えておきたいと思います。
昨秋、TのライバルサイトといわれるGというサイトを運営する会社のK社長の講演を聴く機会がありました。
その講演の最後に、
お客の評価という項目が無いのはなぜか? そういう要望は多いはずだが。
という質問が会場から出たのですが、
お客の評価を始めたら、必ず「やらせ」の問題が発生する。
だから、我が社は「お客の評価」はやりません。
と明言していました。
インターネットを活用した場合に当然予想されるリスクに対する方針がキチンと決まっており、
それがブレない、ということの大切さを、そのときには感じ取りました。
つまり、自分が仕事をしている業界においても、
『当然予想されるリスクに対しては方針をキチンと決め、ブレない』
ということですね。
余談ですが、Gというサイトは、前出のTと異なり、紹介している飲食店から広告費をもらうビジネスモデルなので、
GとTとを単純比較することはできません。
(2012年1月作成)