知的財産法の中では、産業財産権(特許、商標等)から学んできた方にとって、
著作権法は学びにくい
という声を良く聞きます。自分自身がそうでしたから、実感としてよく分かります。
いくつかの現場の声がありますので、挙げてみます。
「文化の発展」を法目的としているのに、なぜコンピュータプログラムが著作物なのか
何が著作物なのか、がよく分からない。
(誰が決めるのか、は最終的に裁判所だと言うけれど・・・)
自分や自社が著作権者である、という実感を持てない
私の場合、著作権法に対する理解が深まったと思えるようになったのは、
自分の著作物を世に出すようになってからです。
最初は、日経ベンチャーという月刊誌に投稿したコラムでした。
どこまでが自分のオリジナルなのか、引用とは何か、と考えたり、
自分のコラムのページをコピーして配布しようと思った時に、「大丈夫か?」と考えたり・・・
こうした繰り返しによって、だんだんと「使える」ようになってきたような気がします。
(2012年1月作成)