「町おこし」や「地域振興」といったテーマでの勉強会に参加しました。
私は、こうしたテーマで勉強およびその実行に取り組むことの難しさをかいま見たことが、以前にも何度かありました。
その経験から、素人談義が混乱を引き起こし、迷走、ブレーキとなる、と学んでいました。
それゆえ、その勉強会で、質疑応答の際に、専業主婦とおぼしき方が漠とした理想に基づく質問をした。
その瞬間、ああイヤだ、と私は反射的に感じたのです。
ところが、その勉強会の講師は、
いいですね、ぜひ市民運動にしていってください。
市民運動は法律の壁や行政の鈍い動きを変えますから
と、肯定なさったのです。
市民運動に高めていくことの難しさが後に控えているはずですが、その講師は、そこまでを言わなかった。
本当に実現したいことであれば、自分が経験的に知っている困難さをあえて紹介する必要はない。
私は、その講師からそういうメッセージを受け取った気がしました。
(2012年3月作成)