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◎大学における実務家講座

 大学の教壇に立つ先生が大学以外での勤務経験がない場合、
実社会にて法律一般がどのように役立っているのか、ということを教育をすることは簡単ではないように想像します。
 一方、就職が厳しくなっている現代においては、実社会を踏まえた教育が潜在的に求められているでしょう。

 現在の大学では、キャリアサポートセンターという組織を、従来の「就職課」とは別に設立し、
短期で個別具体的なサポートを行う「就職課」に対して、広くまた長期的なサポートを行うようになっているようです。

 たとえば、職業を疑似体験する「インターン」は、提供される機会が多くはなく、
参加する学生にもハードルが高い。
 そこで、職業人が講師となって所定の学問をテーマとしつつ、その学問が仕事においてどのように役立っているか、
を学べるように、「実務家講座」というものがあります。
(卒業単位にはならず、時間帯も夜間、週末や長期休暇などに設定されている。)

 私は、『知財管理技能検定』というメインテーマとして、実務家講座の講師を経験させていただきました。

「販売業」など、比較的わかりやすい、見やすい仕事でしょうが、、
知的財産を巡る仕事というのは、理解しにくいはずでしょう。
 講座は、『知財管理技能検定』という資格を取得できた社会人が
組織の中でどのような役割を果たすのか、を、様々な角度から説明させていただきました。
 受講してくださった学生さんが、「知財」を中心とした仕事がどんなものであるか、
具体的なイメージを描けるようになったのでは、と期待しているのですが、どうだったでしょうか。

   (2012年5月作成)