「権利化業務」と「それ以外」の質の違いを理解していただけると、
両立は困難だ、と感じる方は、少なくない。
そこで出てくる(構想する)のは、自らの組織内で、
俺は「それ以外」に転向(専念)するから、君たち(仲間)に「権利化業務」は任せる
という選択を(しようと)する人たち。
気持ち(その構想)は理解できます。私もそうしたいと思い、行動した時期がありますから。
しかし、「それ以外」に専念して成功した方が、これまでいるでしょうか?
たとえば、知財コンサルタントとして成果を出していらっしゃる弁理士の松倉秀実先生は、
常に特許明細書の作成をされ、それをベースとしたコンサルティングをされています。
「それ以外」は、「権利化業務」をやっているからこそ生きてくるのです。
(「やってきたから」ではありません。現在進行形であることが大切!
理由は長くなるので避けますが、簡単に言えば、現場での説得力が違うからです。)
私がどれだけ力を込めてこの話をしても、
「それ以外」に専念して成功できないのは、お前が提唱するやり方が巧くないからでは?
と、私に疑問をぶつけてこられる方は少なくない。
そういう方は、成功するように頑張って下さい、と応援します。
決して、皮肉で申し上げているつもりはありません。
「やり方が巧くない」という面は、当たっているかもしれませんし、
チャレンジしてもらわないことには、新たな可能性もないので。
繰り返しになりますが、
「権利化業務」と「それ以外」の仕事では、心技体すべての使い方が全く異なるのだ
ということだけは、お伝えしたいのです。
この点だけは間違っていない、と信じているので。
(2012年6月作成)