経営コンサルタントさんから時々持ち込まれる案件として
特許に基づいたビジネスではなく、特許そのものを売買したい
という相談があります。
ほとんど成功しない というのが私の結論なのですが
(成功事例がほとんどないし、理論的にも成功しない理由がある
念のために簡単な調査をしてみれば明らか・・・)、
こうした結論をご提供させていただいても、なかなか対価に結びつきません。
多くの時間とお金を掛けてきた成果として出せる結論なのですが。
相談を持ち込む側としては、「成功するための相談」であればお金を払う準備がある、
という場合もあるのでしょうが、
うまく行かないと思います、その理由は~だからです
と、(うまくいくと思って持ち込んだ案件を)否定されることに対して
良い気持ちがしないからなのでしょうね。
しかし、「成功確率は極めて低いですよ。」というネガティブな見解に対して
タイムチャージ、見解書作成料などの対価を当たり前のようにお支払い下さった方は、
数は少ないのですが、いらっしゃいます。
そういう方とは、永いお付き合いをさせていただいてますし、
何らかの成功を手にされています。
「知的財産で商売しよう」という人間が、
他人から提供された知的財産に対しての対価を支払わない、という点で、
そもそも成功するはずがない。 そう思うのです。
(2012年6月作成)