部下の指導をする手法として、「叱って育てる」、「褒めて育てる」の大きく2種類がある、
というのが、一般のビジネス本には書かれています。
そして、現在は「褒めて育てる」という方が、時代に合っている、というようなことも。
さて、知財の業界もそうなのでしょうか。
いつもいつも、良い点を探して褒める、というものではないでしょう。
どちらか一方の手法だけ、というのは無理でしょう。
日常的に部下と接していたら、お互いに飽きてきてしまうからです。
褒めるにも叱るにも、工夫、つまりクリエイティビリティが必要です。
いつもいつも、部下の指導において工夫をし続けるのは、大変だけれども、
やり続けないとお互いの人間関係が行き詰まってしまうから。
工夫する、ということを放棄するのは簡単ですが、
放棄することを選択する場合には人間関係の構築も放棄する、という覚悟が必要でしょう。
部下を育てるというクリエイティビリティ(育成者のパーソナリティや努力)に対して、
知財という業界は、個人に対する評価(待遇面など)を長らくしてこなかったように思います。
部下の育成に長けたヒトが組織の中で出世する、というのは、他の業界では当たり前なのですが。
(2012年7月作成)