ハラハラする発言(つぶやき)をもうひとつ例示してみます。
b)駅前のマックでノマドワーカーなう
ノマドワーカーとは、物理的に定まったオフィスなどを持たずに、
コーヒーショップなどで仕事をするフリーランスの仕事人のこと。
「なう」とは、 Now であり、現在進行形 を意味する。
発言者は、「ノマドワーカー」や「なう」などの最新用語を使うことで、
流行に乗り遅れていないことをさりげなくアピールしているように見えます。
ところで、マック(マクドナルド)で仕事をしています、なんてことを、
仕事の依頼者が知ったら、どう思うでしょうか?
守秘義務のある仕事は次からは頼めないな!
と、私が仕事の依頼者なら考えるでしょう。
そんな危険を冒してまで流行語を使い、流行に遅れていないアピールをしたいのでしょうか?
ビジネスマナー逸脱スレスレ、あるいは逸脱しているからこそ、匿名が可能なSNSは面白い。
私自身、そういう面白さゆえに、時々アクセスしています。
しかし、「面白さを発信する自分」、「たくさんのフォロワー獲得への魅力」に負けて、
ビジネスマンとしてのマナーを逸脱する者が、少なくないように見えます。
その姿は、
蓄積してきた信用を代償とし、一時的な快楽に負けてスキャンダルを起こす有名人
と同じようなものではないでしょうか。
自らへの戒めとして、今回のコラムを記しておきます。
(2012年8月作成)