日本の電器メーカに元気がない、それに比べてアップル社は・・・
と語られることが多い昨今ですが。デザイン重視と称される証拠を「簡単にな」数字で見てみました。
アップルの創業者=故スティーブジョブズさんは、デザインを重視していたことで有名ですので、
日本の特許や意匠がどうなっているか、調べたのです。
発明者(創作者)=ジョブズ スティーブン ピー(スティーブジョブズ) で検索してみると、
特許出願が 7件 成立している特許は 1件、意匠登録は 73件 でした。
スティーブジョブズさんは、もともとは技術者だったのですが、
この数字だけを見ると技術者というよりも「デザイナー」と評価されそうですね。
なお、比較のために、ソフトバンク社の社長である孫正義さんを調べてみました。
発明者=孫正義 さんの特許出願は 85件、 特許されているのは、45件
デザイン創作者=孫正義 さんの意匠登録は 1件のみ ヒット
ジョブズさんと比べると、孫さんは「ITの技術者」のカラーが強い、と見えます。
どちらも大きな企業なのに、トップが自ら特許や意匠を案出していること自体、
珍しいこと。 しかし、トップ自ら率先して、ということは素晴らしい、と思います。
なお、アップル社がデザインで成功しているのですから「意匠は重要!だから意匠出願を増やしましょう」
などという短絡的なことを言うつもりは全くありません。
しかし、伝えたいことの前提として分かりやすい数字を挙げるということは、本件に限らず、とても重要ですね。
(2012年10月作成)