この1年、現役大学生に対して知的財産法を教授する機会が多くありました。
8年間継続している大学院生と明らかに異なるのが、語りかけての反応が極めて鈍いこと。
最初は、「参加意識の不足」なのかな、大学院とは「学習意欲が違うのだろうな」
と思っていたのですが、少し違うようです。
そう感じたのは、「知財検定3級対策」を目的とした講座に参加する大学生を前にしたから。
つまり、資格試験に合格したいという学習意欲は、大学院生に引けを取らないはず、
と考えられるからなのです。
とすると、なぜ反応が鈍いのか?
どうやらコミュニケーションをする、ということそのものに慣れていないようなのです。
個人個人を指名して尋ねてみれば、何とか答えようとしてくれることからも感じました。
(こうしたことになかなか気付けなかった自分も、
たいしたコミュニケーション能力ではないなぁ、と反省させられましたが。)
せっかく気付いたのですから、コミュニケーション能力(の大切さ)について、
雑談を交えながら語りかけました。
頭では分かっている、というそぶりの学生さんの姿を見て、
コミュニケーション能力は、行動に反映されてナンボだよね
と。コミュニケーション能力高めるために行動を起こしてくれることを願って。
(2012年12月作成)