大学時代の友人がブログを綴っている。
ブログの内容のほとんどが、自分が食べている物の写真と評価である。
そんな量を食べるのか、と驚くくらいの食べ物の数々。
たまに彼が食べる様子とともに映っている写真もアップされるのだが、
大学時代の1.5倍という体重どおりの姿である。
やばいよなぁ、こんなに食べていては・・・
という彼の言葉から、切実感を全く感じない。
職場の後輩達と思われる人々からは、半ば面白がって「もっと食べて」といった期待のコメントも入る。
そうしたコメントが、彼の食欲に拍車をかけるのだろう。
ふと、考えた。
もしかしてコイツ、食べまくって病気になって死にたい
と思っているんじゃないか?
何だか当たっているような気がする。いや、当たっているに違いない。
つまりブログは、緩やかな自殺への記録なのだな。 確信したぞ・・・
大学時代の友人、なんていうのは嘘!
「彼」ではなく「俺」なんだ、そのブログを書いているのは。
(2013年1月作成)