商標を自社で出願する会社さんは、年々増加しているようです。
私が定期的に訪問しているある会社でも、商標は自社出願されています。
さて、その会社に訪問している趣旨は、開発における発明の発掘です。
ところが、相談者によっては、発明の相談ではなく、開発する商品のネーミング相談になることがあります。
ドライに考えれば、自社出願する商標の相談をしても時間の無駄。
また、ネーミングには職務発明のような報賞金制度もありません。
しかし、私はネーミングの相談を受けるのが大好きです。
単純に好きなのですが、それだけでありません。
良いネーミングは、開発担当者のモチベーションも向上させますし、
社内での打合せの円滑化にも貢献します。
もちろん、「開発における発明の発掘」と密接な関係があります。
ネーミングには、開発コンセプトのヒアリングが必須です。
開発コンセプトをヒアリングすると、埋もれていた発明に辿り着くことは稀であるものの、
開発の方向性を確認できたり、発掘した発明のブラッシュアップにも繋がったりします。
(2013年1月作成)