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◎十代から変わらない考え方

 先日、父から聞いた話です。

 30数年前、あるニッチな請負仕事に目を付け、その仕事の大半を占める手作業を効率化する
バカ高い機械を欧州から輸入したと。
 その機械の当時の価格は、その頃の父の商売規模からしたら博打であることは、
容易に想像できました。
 が、結果としては当ててそこそこ稼いだ、という話でした。

 話そのものは初めて聞いた内容でした。
 しかし、自分の読みやアイディアが当たる、という面白さ、および
その面白さに実益が付いてくる嬉しさ、については、
自分が育ってきた中で、似たような話を父からは聞いていました。
 高校生から大学生の前半(つまり十代後半)、そうした父の話を聞きながら
考えていたことを思い出し、今も同じ感情が沸いてきました。

   父が面白い、嬉しい、と感じたことを、自分もやってみたいとは思わない

ということです。
 十代の、その時なりに真剣に考えた「自分が選ぶ仕事が何であるか」は、
今の自分に影響を与えているどころか、基礎をなしているなぁと思った次第です。

    (2013年4月作成)