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◎私が考える「知的財産制度」

 知恵(智慧)そのものは枯渇しない、と私は信じています。
しかし、そうは言っても知恵が沸いてこない時はあります。
 知恵が枯渇しないようにヒトや組織を刺激することが大切であり、
そのために使ったらいいのが知的財産制度なのだ、というのが私の考えです。

 知的財産制度に限らないと思いますが、
制度そのものや財産にしがみついたら沈んでいくし、
しがみついた状態では「悪知恵」しか出てこなくなるでしょう。

 近年話題の「パテントトロール」の問題については、
話題になるずいぶん前から(パテントトロールに似たような組織や事件はずっと以前から存在する)、
私の考え方は一貫しています。

    制度の未熟な点を突いて、カネを巻き上げよう

と考えて実行しているのがパテントトロールの本質であるならば、それは悪知恵です。
 特許成立後に進歩進化しない武器を振り回す迷惑行為です。
 パテントトロールで世の中が良くなるとは思えませんし、
その迷惑行為を世の中が承認する(し続ける)とも思えません。

   (2013年4月作成)