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◎新聞報道と実感のギャップ(1/2)

 ある商標に関する登録異議申し立てがY社からなされた、という新聞報道を目にしました。
 その報道が私の目に止まったのは、Y社のライバルであるZ社からの相談を受けた経験があったからでしょう。

 Z社からは、Y社が自分たちの広告や商品の価格設定などを後追いされて困る、といった内容の相談でした。
広告全体が似ているということや価格設定の追従は、商標問題とも言えず、苦慮した案件でした。
 著作権を中心としてこういう警告をされたら如何ですか、と見解を作成した思い出があります。
 ほんの数年前のことです。

 そんな経験を通じて知るY社が異議申し立てをしている、というのは、何だか意外でした。
その報道を読むと、Y社はこの異議申し立てに限らず、
自社の商標に類似している(と彼らが主張する)他の商標や事件に関し、
センシティブに振る舞っている旨が書かれていました。

 Z社(に限られないかも知れませんが)からの警告などを通じて、真似する会社から真似を糾弾する会社へ
わずか数年で変化していったのでしょうか。
 だとすれば、知財を巡る組織の動きが、10年前とは異なって明らかに速くなっています。
具体的な数字の根拠はなく、感覚的なものですが。

   (2013年5月作成)