「知的財産とビジネス」では、私が読んだ本を題材とすることは避けてきました。
が、たまには破っても良いでしょう(とネタ不足の自分に言い訳をして・・・)。
『永遠のゼロ』(百田尚樹著・講談社文庫)は、ジブリ映画『風立ちぬ』を観たことで、
零戦に興味を持ったタイミングで出会いました。
訓練中の事故によって亡くなった兵士を罵る上司に、
彼は立派な兵士だったとかばう発言をして殴られた主人公の描写が、印象深く残っています。
現場を知らない組織の上層部の意志決定
官僚化した組織による非現実的な評価システム
自分の頭で考えないマスコミ
など、日本という組織の弱点が数多く描かれていました。
その一方で、理不尽な命令や決定の下でもベストを尽くす現場の人々も描かれており、
「第二次世界大戦」に関する自分の誤解や無知を反省させられました。
この反省を少しでも形にしておきたくて、タブーを破ってみたのでした。
(2013年8月作成)