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◎非常勤講師の立場だから見聞き発言できること

 ある大学院生から、研究や実験における担当教員による指導に関する愚痴を聞く機会がありました。
最初は、良くある愚痴だと思って聞いていたのですが、徐々にそうは思えなくなってきました。
 理不尽な命令、意図不明な指導であろうと思うようなことも聞かされ、

   一般社会においては、「パワハラ」に該当するのではないか

と思うに至りました。。
 学生の一方的な話だけで判断してはいけないのですが、担当教員側に
「客観的には行き過ぎ」とされるであろうことが多々ありそうでした。

 学生のこうした声を吸い上げる仕組みが大学の中に無ければ、あるい仕組みが健全に機能していなければ、
大学院生が担当教員の使い走り、奴隷になってしまうのではないか・・・
 正式採用された教員同士では、自分の立場の保身のため、なかなか強く発言できないでしょう。
そもそも、ずっと大学組織にいて教員となった方には、疑問を抱くことでさえないかもしれません。

 今回の事例は、自分が関わっている大学の学生ではないのですが、
 非常勤講師であるからこそ耳にできること、非常勤講師であるからこそ発言できること、
があるのでは、と考えさせられました。
 非常勤講師の声を大学に届ける仕組みは、まだ充実しているとは言えないような気がしますが。

    (2013年8月作成)