防災の日に、津波避難訓練に参加してきました。
担当された消防署員さんからの説明で、『 自助共助 』という言葉が出てきたのが印象的でした。
指定された避難場所は、私立小学校の校舎屋上で、海岸から数百メートルで海抜は約12メートルです。
「ここへ避難してきたところで、15メートルの津波が来たらどうするんですか?」といった質問があったようです。
消防署員さんは、
「再避難をどこへどのようにする、といった方針は市では決まっていません。」と答えていました。
仮に決めたところで、簡単には実行できないでしょう。
そのくせ、決めたことには責任を問われるでしょうから、決められないのかも知れません。
自治体が『 自助共助 』という言葉を使わざるを得ないのも、理解できますし、現実的でもあります。
避難場所を提供してくださっている小学校の教頭先生とお話ししてみました。
「屋上への階段が狭いですね(大人二人がすれ違うのが難しいほどだった)。」
「もし津波警報が出たら、別の階段も開放しますが・・・」
階段を登れないお年寄りが居たとして、誰かがおんぶして登ろうとしたら階段は大渋滞となり、パニックになるでしょう。
しかし、そんなことまで、誰も責任を取れない・・・これが現実です。
東日本大震災にて発生したような津波から全市民を守る、というような施設もノウハウもどの自治体にも無いでしょう。
それが事実です。 そして、こうした事実を実感することは、生活者としても、ビジネスマンとしても非常に重要!
大震災から既に二年半・・・いつもいつも災害のことを考えていては気が滅入って生きていけませんが、
防災の日くらい、行動し、そして考えてみました。
(2013年9月作成)