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◎一文が長くなる癖(が直らない理由の探求)(1/2)

 同業の友人と、「一文が長いこと」について、議論する機会がありました。
 「一文が長いこと」による弊害は、読者が読みにくい、翻訳がしにくい、などの問題点が、昔から指摘されています。
今回は、一文が長くなる癖(が直らない理由)について考えてみました。(いつものように、自分への反省を込めて)

 一文を長くする筆者は、きっと「短くしようと思っていない」であろうということ。
 弁理士、特に特許明細書の作成に関わる弁理士は、自分の文書へのこだわり(プライド)がある。
そのため、自分の作成文書の一文が長いと思っておらず、「悪い」とも思っていない。仮に指摘されても、「いや、自分よりももっと長い一文を書く同業者はごまんといる」と、相対評価を自分でする(そうすることで逃げる、あるいは忘れる)。

 この業界では、年長者ほど一文が長い傾向にあるかな。この仕事に就いたら、まず年長の指導者から指導を受ける。
そのため、その年長者に引きずられ(批判することができず)、いつの間にか自分も受け継いでしまう。
 長文を原因として特に問題を発生させることなく、そのうち(いつの間にか)ベテランになってくる。そうなると、直す必要性もなく、癖として定着してしまうのでしょう。

 同業者からの指摘に耳を貸さなくなったとすると、異業種の方からの指摘が頼りになります。
 (そもそも聞く耳を持っていなければ、異業種の方と有益できちんとした交流はできないと思いますが)
しかし、異業種の方から指摘があったとしても、素直に耳を傾ける人は多くないように思えます。

   いや、この業界ではこれが普通だから

としてしまうのでしょうか(成長も止まります)。

   (2013年10月作成)