01. 「サプライズ’」
こんなのサプライズじゃねぇよぉ・・・
サプライズされた彼の顔が引き攣っていた。
そして、下を向く。
02. 「占い’」
彼女は、占いの上級者である。
毎朝「獅子座×A型×本日一番」でヒットした占いだけを見るのだ。
そして、下を向く。
03. 「メール’」
メールありがとね、嬉しかったわ、と言われた。
いつの、どのメールのことだろう・・・
そして、下を向く。
04. 「目’」
目に眩しいほどの美少女だった。
しかし、言動が目に余る少女だった。
そして、下を向く。
05. 「美女’」
いくら等身大ポスターでも、しょせん2次元世界の美女じゃないか!
ですから、来年は3Dプリンターで・・・
そして、下を向く。
06. 「雨’」
彼女と喧嘩したって? 大丈夫、雨降って地固まる、って言うだろ。
でも、土砂災害警報が出るほどだったんだ。
そして、下を向く。
07. 「ご馳走’」
上司にご馳走になった。
この店は学生時代に良く来ました、とは最後まで言えなかった。
そして、下を向く。
08. 「前置き’」
前置きが長くなりましたが・・・
え、今までのは前置きだったの?
そして、下を向く。
09. 「後悔’」
後悔先に立たず、と昔から言われてるんだから、ちゃんと準備しなさい。
毎回しっかり準備、しているつもりなんですけどね。
そして、下を向く。
10. 「二等’」
周囲の予想を覆して、二等を獲得した。
嬉しかったのは、一等がアイツと知るまでだった。
そして、下を向く。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
こちらが ↓↓↓「超短編小説(それでも前を向く)」のオリジナル
http://www.game-roots.com/100/#
(2013年秋作成)