ある若者Xクンのことを、同業者H氏から愚痴として聞かせていただきました。
大学の法学部を卒業し、弁理士試験に合格。
その後、夜間の理系大学へ通いながら特許事務所へ勤務しています。
しかし、Xクンからは、仕事を真剣にやろうという姿勢が感じられないとのこと。
なぜか?
H氏によると、自分のキャリアアップのことばかりが頭の中にあるから、のようです。
資格は取った、理科系のキャリアも、特許事務所勤務の経験も積んでいる、あとは何をしようかな・・・
というような感じなのでしょう。
さて、どんな国家資格や肩書きを得たとしても、お金を得られる理由は、サービス業だから。
サービス業とは、他人の役に立つことによって、ようやくお金をいただける
ということを、彼は早いうちに「心底で判る」必要がある、とH氏と一致した意見でした。
Xクンの頭の中にあるのが「キャリアアップ」ではなく、「天職」を探す活動の一環だったとしても
他人の役に立つ、そしてそれがお金を得ることにつながるのだ、
ということを理解(して行動)できなければ、お金を得ることがドンドン難しくなっていきます。
(正確に言えば現時点で彼自身はお金を稼げておらず、Xクンの上司(H氏ら)や同僚が肩代わりしているだけ。)
現在の職場では、やがて上司に見放されて転職を余儀なくされるだろうし、
次の職場が見つからない。仮に見つかっても、次の職場でも上司や同僚に迷惑をかけるだけ。
そして転職を繰り返す・・・しかし、「天職」は掴めない。
H氏の愚痴を聞き終えた私には、Xクンのそんな「キャリア」が透けて見えました。
キャリアとは 仕事ができて 積み上がる
仕事無能 ではキャリアなど アップせず
(2014年1月作成)