日本弁理士会 関東支部 知財教育支援委員4名の一人として、
都内のT小学校の全6年生60名へ 「発明工作授業+職業紹介」をさせていただきました。
職業を知るための特別授業=12歳のハローワーク、という位置づけでした。
発明工作授業とは、「これを作りましょう」ではなく、
「こういう困った状態なのだけど、どうしたら良いかなぁ?」と課題を出して
自由に工作してもらう、というものです。
今回の課題は、
スポーツ観戦に訪れたスタジアムでポップコーンとジュースを注文しちゃったので、両手がふさがってしまい、
応援用のメガホンや旗が持てない・・・片手で持てるような 皿&コップ(のような道具) って無いかな?
というものでした。
材料は、紙コップ、紙皿、ストロー のみ。道具は、はさみとセロファンテープのみ。 工作時間は、約20分。
いや~、出るわ、出るわ、凄い工作品・・・ メンバー一同、感心してしまいました。
特筆すべきは、ほとんどの児童が友達が作ったモノとは異なるモノを作ろうとしていたことです。
(たまたま同じようなモノが出来上がった児童ががっかりする、といった姿も見られましたが)
なかなかやるじゃないか!
さて、5分の休憩を挟んで、「弁理士」という職業、仕事内容の説明です(私はこの部分を主担当させていただきました)。
さっき皆さんに作ってもらった工作品で、特許を取りたい、という場合に、その工作品を特許庁へ持って行ってもダメ。
法律で決められた書類にして提出しなければなりません。
その書類を、発明者さんの代わりに作成してあげる、という仕事をするのが弁理士なんだよ、ってなお話。
なぜ弁理士になろうと思ったのか、という体験談は、HさんとMさんにバトンタッチ。
そして、どんな発明の書類作成が大変だったのか? 資格試験は大変だったか? などの質問コーナー。
質問が途切れなく出たので、小学校の授業2コマ分の10分ほどオーバーして終了。
クラス担任の先生からは、「今日はおとなしかった」と聞いて、普段はもっと活発なのか、と驚いて帰途につきました。
大学生に知財を教える際にも、いきなり知財法よりも「発明→知財法」という順で提供した方が良いのではないか、
と考えさせられました。
小学生 未来の日本 任せたぜ
(2014年1月作成)