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◎担当者の責任範囲

 弁理士の専業業務以外の領域にまで出て行こうとしたとき、
お客様の窓口となってくださる担当者が、「自分の仕事はどこまで」と考えているか、
を見極めることが、非常に重要です。
 出願件数を絞らなければならないときに、出願件数を増やすことに繋がる提案は、
聞き入れてもらえる可能性は小さい
 という例であれば、分かりやすいと思います。

 担当者が、自分の仕事、責任範囲のちょっと外側までならつきあってくれそうだ、
という場合でないと、どんな提案をしても何も始められません。
 企業であれ、公的な仕事であれ、担当者が自分の責任範囲をどの辺りまでである、
と考えているのか、実行可能な範囲はどの辺りまでなのか、ということを掴むことは、
非常に重要です。

 官庁や地方自治体が主導する事業では、事業コンセプトを外していないだろう、
と自分では考えている提案であるのに、担当者は何も反応してくれない・・・
 以前は、そんな経験を何度か繰り返しました(思い出すと、若かったなぁと苦笑します)。

 事業コンセプトは建前、担当者が自分の責任範囲と考えている範囲が本音、でしょうね。
気概のある担当者と出会えたら、あらん限りの知恵を提供するのですけれど。

   (2014年3月作成)