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◎ルールの位置づけ(3/4)

 手を使ってはいけない、というルールがあったとしても、
誰にも知られないように手を使ってゴールを決めたら、
それが勝利に繋がることさえあるでしょう。
 その勝利はおかしい、異議あり、となるでしょうか?
 手を使ったプレーヤーの倫理観はともかく、ゴールという事実は揺るがないでしょう。

 狡いことを推奨するわけでは全くないのですが、

   狡いことは(誰も見てなくても)絶対ダメ!

と、あなたは言ってしまうタイプではありませんか?
 それを言って何が悪い、ルールや法律はどんな時でも守るべきなのだ、と思う方は、
コンサルティングというビジネスフィールドには向いていません。
(まあ、厳格さが行きすぎている方は、滅多にいないと思いますが)

 コンプライアンスに関するコンサルティングを依頼された場合などを例外として、
自らの(知財というルールが当たり前の)フィールドに、依頼者を引き入れることを
依頼者が望んでいることは、まずありません。
 依頼者は、正しいことを教えて欲しいのではなく、勝てるようにして欲しいのです。
 正しくてしかも勝てるのが理想だ、なんてことは、依頼者は頭では分かっていらっしゃるのです。
それを理解せずに、
  まずはルールの理解、定着からです
とやってはいけない。
 やってしまえば、依頼者からの信頼は得られず、次の依頼は無いでしょう。

    (2014年4月作成)