試験本番が近づいてきた今、受験生だった私に
練習は本番のように
本番は練習のように
という言葉を先輩弁理士から頂いたことを思い出しました。
良い言葉だな、とは思いましたので、先輩弁理士に感謝しつつ、
模擬試験などは、本番のつもりで一生懸命やりました。
しかし、その年の一次試験には落ちてしまいました。
この言葉の、本当の意味を知ってはいなかったからでしょう。
受からなかったらまた一年という長い年月
というプレッシャーを練習では想定しきれなかったのでしょう。
言葉として理解することと、言葉の意味を体感することとは大きな違いがあります。
体感することは、大なり小なり恐ろしさを伴うようです。
その恐ろしさを避けたいがため、言葉だけで理解しようとしていたのでしょう。
今の世の中、「チャレンジ」という言葉は、頻度高く使われているのですが、
こうした恐ろしさに打ち勝つ勇気を伴った言葉ではないと、軽くなってしまうのでは?
恐ろしさを避けた人の成功確率は、小さいような気がします。
(2014年5月作成)