ここまで(1/4のコラム)書いたことが概ね妥当であるならば、
お客様(or 潜在顧客)へ『ニーズ、無いですか?』と尋ねることは、失礼なことかもしれません。
自らは想像力を使うことを放棄し、お客様に想像力を委ねる、ということだから。
企画営業や実践マーケティングの本を読めばどこかに書いてありそうなことなのですが、
自らが体験して考え、掴んだこととして、ここに記しておきます。
続いて、同一組織内や同業者同士での議論について、書いておきます。
「こんなニーズ、ありませんか?」というたたき台を準備し、
社員同士、同業者同士で議論し、たたき台をブラッシュアップしてから、お客様のところへ出向く、
というならば、建設的な議論ができます。
しかし、単に集まって「お客さんのニーズ、何かないかなぁ」というのは、
議論にはならず、愚痴の吐き合いにしかなりません。
たたき台(提案書)の作成よりも、愚痴を吐くほうが簡単です。
マーケティング活動を実行するための大きな壁は、
想像力(+勇気)を使ったたたき台の作成にある
と、私は思うのです。
愚痴を吐く時間の無駄をするくらいなら、たたき台を作成する時間に振り向けたいとも。
(2014年6月作成)