知財業界におけるキャリアプラン、とは何でしょうか。
こういうことが話題になっていること自体は、前々から感じていましたが、
「キャリア」や「プラン」という言葉になじめず、見て見ぬふりをしてきました。
しかし、これらのキーワードで自分自身を振り返ってみるのは良いかなと考えるに至り、
これまでの私(のキャリア?)を簡単に書いてみます。
1)「色々な発明をするヒト」になりたい、という気持ちを秘め、
メーカの技術者ではなく、特許事務所への就職を、大学卒業時に選択しました。
2)特許事務所に入るならば資格は必要、と所長に言われ、資格を取りました。
3)「色々な発明をするヒト」を目指して行動した結果として、様々な本を読み、
様々な人に出会い、特許事務所への勤務をしながら会社を設立しました。
4)サラリーマンと会社経営の二足のわらじ、と気取っていられたのはつかの間、
会社設立から半年後に独立せざるを得なくなりました。
5)その後も「色々な発明をするヒト」になるために行動し、
「知財プロデューサ」を名乗って、発明発掘活動などをしていました。
6)日本弁理士会にて大学支援部門の部会長などを4年間、やらせて頂きました。
7)アントレプレナー大学院での講師をやらせて頂けることになりました。
8)特許庁のプロジェクトにて「知財経営コンサルティング・インストラクタ」
を4年間やらせて頂きました。
9)デザイン専攻の大学での講師をやらせて頂けることになりました。
同業者の中では、会社設立、大学講師、インストラクタといった経歴(キャリア?)は、
珍しいかもしれません。
しかし、似た経歴を持っている先輩同業者(キャリアターゲット)を存じませんでした。
目標や参考にさせていただいた方がいたわけではない、ということです。
また、2)の頃に3)のようになりたい、という気持ちが沸いてくることはあっても、
4)以降のことを考えていたわけではありません。
つまり、すぐ先のことくらいは考えていたかもしれませんが、
「キャリアプラン」ありきで実現したことではありません。
ただし、実現には「行動力」がキーだった、ということは間違いないと思います。
そして、その行動力と密接だったのは、マーケティングだったとも。
(2014年7月作成)