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◎事業承継の専門家からお聞きした話

 事業承継における「承継すべき財産」としては、知的資産があるはず。
 その知的資産は、単なる「特許権」や「商標権」といった登録証にて存在を証明できるモノだけではなく、
広い意味での知的資産であろう。
 そう考えていた3年ほど前、「社長の人脈」が大きな知的資産であろう、と思い至りました。
 とすれば、発明を文書や図面で表すように、「社長の人脈」も可視化できないだろうか?
そう考えてできたのが「社長の人脈マップ」という構想です。
 この「社長の人脈マップ」を例示した知的財産セミナーは、非常に評判が良く、
公的機関や金融関係者から褒めて頂きました。

 しかし、そのセミナー以後、使うチャンスに恵まれず、私の資産として塩漬け状態となっていました。
たまたま先日、事業承継の専門家と意見交換をする機会があり、
私の構想をお話ししてみました。

 結論からすると、事業承継の専門家にとって、「社長の人脈マップ」はすぐには役立たない、
ということが分かりました。 公的機関や金融関係者の方々に評判が良かった理由も。
 その理由をここに書き残すことはできないのですが。

 「知的資産」や「知的財産」を広く捉え、少し広げた分野の仕事に挑戦できるかもしれない、
と密かに抱いていた期待は、あっという間に崩れ去りました。
 しかし、それはそれで良かった、と考えるべきなのだ、と言い聞かせています。
私が想定した多くの現場で通用しないツールだ、ということが判ったことで、前に進めるのですから。

   (2014年8月作成)