以前からの知り合いから、「商標について相談があるから来てくれ」と
連絡がありました。
彼はプライベートな知り合いであり、農業(果実栽培)をしていたので、
私が何を仕事としているかについて、さほど関心はなかったようです。
ところが、インターネットを介して直売をするようになって、「商標」が気になり、
地元の商工会議所で簡単な説明を受け、その後、私へ連絡してきたということです。
彼の実情を聞き、私が一通りの説明を終えると、
いや、お前がどんな仕事をしている、とか、
商標だの登録だのという言葉は耳にはしていたけど
ちっとも分からなかった。
聞こえていても、聞いちゃいなかったんだな。
でも、こうして自分の身に関わってきたら、ようやくわかり始めたよ
と、大きく息をつきました。
立場が変われば、私も同じことでしょう。
自分の身に関わってこないと、耳で聞いたり、目にしている程度では「分からない」のでしょう。
世の中、分からないことだらけ。
だからこそ、できる限り色々なことを体験し、分かりたい。
口でそう言ってみても、実際に行動して体験することなんて、ごく僅かなのですが。
たとえば、地域防災に関する情報なら、済んでいる地域でで何度も広報されていますが、
実際に災害が発生し(て経験してみ)なければ、きっと分からないことばかり。
防災訓練に参加してみると、少しは分かる・・・
想像力を駆使することで関心の度合いを高めれば、少しは「訓練」になる。
しかし、防災訓練に参加するという行動を起こすに至る人は、多くありません。
自分の身に関わる、ということへの想像力が無ければ、行動は生まれないのですね。。
(2014年9月作成)