農業を専攻する高校生に対して、「商品開発」に関する特別授業の講師をする機会がありました。
50分授業の2コマを連続していただき、1コマ目を座学(講義)、2コマ目を演習としました。
演習時間への前振りとして座学をしたのですが、生徒さんたちの反応が非常に薄い。
つまらないのかな、という不安を抱えつつ、うまい軌道修正も思い付かなかず、
準備したままの講義を続けました。
一方、2コマ目はグループになってもらって緊張もほぐれたのか、少しずつ活発になってきました。
なんとか無事に終えたものの、
座学の内容は、(難しいことをやったつもりは無かったが)、まだまだ改善の余地ありかな、
といった反省点を抱えていました。
さて、無事に講義を終えて十日ほどしたら、担任の先生からアンケートを頂きました。
そのアンケートを見て意外だったのは、座学の評価が悪くなかったことでした。
面白かった、興味が沸いた、もっと知りたい、・・・
ネガティブな評価は見あたらず、積極的な言葉が並んでいたのです。
単に「恥ずかしがり屋が多い」とは言えないようだ、ということが
平行して行っていたそのほかの情報収集でも分かってきました。
これから大学生となる世代の方々は、「反応が薄い」ようです。
現在の大学生が「目立つことを嫌う世代である」ということは、別コラムで書きました。
どちらの世代も授業をやりやすいとは言えないのですが、そういう世代なのだ、
としっかり準備して、堂々と授業をすることが大事なのだな、と考えています。
(2014年11月作成)