新たな技術分野や異なる依頼先からの仕事に着手すると、
この業界(領域)ではマダマダだから頑張ろう
という気持ちになりますが、
こうした気持ちになれるのは、この仕事のよいところのひとつですね。
しかし、異なる業界、分野で「マダマダ半人前です」と遠慮することは
良くないことである、ということは時々あります。
常識に染まっていない頭での意見を求められている場合がそうでしょう。
別の場面を思い出しました。 自分の住むコミュニティの中で、
自分の専門外である弁護士マターを質問されることは、時々あります。
(知的財産に比べたら、民法がらみの案件の方がずっと身近ですから)
若かりし頃は、
いえ、私は弁護士ではないので
と、質問を拒絶するような態度を最初から取ってしまったものでした。
しかし、そういう場合の質問者は、正確な答えを求めているのではないのです。
「ソコソコ」で十分なのです。「ソコソコ」さえ無いから困っていたのです。
「ソコソコ」にたどり着く方法さえ知らないのです。
「ソコソコ」で役に立ち、感謝もされるのだから、遠慮してはいけない
と思えるようになったことで、気付いたことがあります。
どの場面でも「マダマダ」と思っていると、気持ちが沈んでしまいます。
「ソコソコ」で良いからお役に立ち、感謝されると気持ちが上がっていきます。
思い上がってはいけないのですが、「マダマダ」とばかり考えていては、
長いマラソンは走りきれないのでは、と思うのです。
「ソコソコ」とのバランスを取っていかないと。
(2014年12月作成)