IT活用にて特許実務を如何にして効率化するか、
という議論に参加させていただく機会がありました。
この命題に対しては、勤務していた事務所時代に挫折の経験があり、
その経験が活きるかもしれない、と議論の参加前には漠然と思っていましたが、
議論が始まると、挫折した頃のストレスが蘇ってきてしまいました(笑)。
IT化とは、業務における定型部分を発見し、標準化することでしょう。
ところが、いざ標準化しようとすると、
あ、こういう例外の経験がある
と思い出してしまいます。
経験を積んでいればいるほど、経験する例外の数も増えてしまいます。
しかし、大まかに捉えることができないと、IT化は前進しません。
標準化することに本質があるからです。
基本設計にて誤ってしまうと、取り返しがつかないから、
多くのメンバーから要望を集めたり、議論に参加してもらったりします。
しかし、大筋を作ろうとするメンバーと、頭が例外検索に入り込んでしまうメンバーが出ます。
(例外に入り込んでしまうヒトは、例外だという認識が薄いからなのですが)
システムエンジニアさんと仕事をする機会が最近なかったのですが、
この辺りは、システムエンジニアの仕事だよなあ、
苦労もストレスも大きい仕事だよなあ
と思い出しました。 議論に参加してみて、
システムエンジニアは、時間やコストを算段するだけではなく、
大筋を見極め、例外を時に切り捨てて議論を進めるリーダーシップも必要なのだな
と感じました。
(2014年12月作成)