知り合いのA氏から、あるプロフェッショナルのB氏を紹介いただきました。
A氏から聞く限り、B氏は会社を設立して商標登録をしたい、とのことでした。
事前に調べてみると、B氏が欲している商標は、ほぼズバリの登録商標が既にありました。
そこで、B氏にお会いし、B氏が本当にやりたいことをヒアリングすることにしました。
B氏の強みが何であるのか、ということを聞き出してみると、
欲しかったと残念がったズバリの登録商標と、
B氏が構想する事業ドメインとが一致しているようには聞こえませんでした。
更にヒアリングを続けると、やがてB氏は、
私の武器は、XXです。同業者にXXができる人はいません。
と語り始めました。
語りの合間へ私からの短い質問をはさみながら伺っていくと、
その武器を使ってどのように収益を上げようとしているのか、
ということが明確ではなかったことに、B氏本人が気付き始めました。
自ら「武器」という言葉を使われたので、私は「強み」と言い換えることなく、
XXという武器を使える場面のサービスは、安売りしてはいけないと思います。
XXというサービスを端的に表す言葉を探し、その言葉を含んだ商標を考えましょう。
という趣旨のお話を私がしてみると、
私の言いたいことを120%にして頂いたと思います
と感謝されました。
B氏は、これまで何人かの弁理士に会ったことがある、とのことでしたが、
「あなたのように、私のことを理解してくれる弁理士はいなかった」と言って頂きました。
(2015年2月作成)