あるメーカにて、パテントマップ作成の助言をさせて頂いてました。
作成作業は、開発者5名で、各人が異なるテーマを選択し、
個人作業にてマップ作成をしてもらう、というものです。
先日、約半年の作業に対する発表をして頂きました。
特許検索をしたことがなかったというメンバーもいる中で始まった半年前。
毎月3回で毎回1時間ほどの作業をしてきたので、皆ある程度のレベルに達していました。
そして、いざ発表。
マーケティング分析を織り込んだパテントマップを作成した開発者がいて、大変驚きました。
一つの企業や、その中のグループまたはプロジェクトチームに対して、
一つのテーマが与えられて作成されたパテントマップであれば、
マーケティング分析に関するページが入ってくることは最近では当然ですし、
無い場合には片手落ち、と言われてしまうでしょう。
しかし今回は開発者が一人で作成する、ということが前提だったので、
技術的な分析がある程度できていれば十分、と思っていました。
ところが、簡単とはいえ、マーケティング分析を織り込んだ発表でしたから、
一人でよくそこまで気付きましたね、と感心したのです。。
ある程度の規模のメーカであれば、開発部とマーケティング部とは、
組織上は分けられているのが普通です。
この発表者が属する組織も、開発部とマーケティング部が分けられている規模のメーカです。
マーケティング部が分析しているようなデータや内容を
開発担当者がきちんと把握している、ということは、
ヒット商品を産み出す推進力となるだろうな、と思いました。
換言すれば、開発担当者がマーケティングデータを把握していれば、
新商品のヒット率はもっと高められるのではないか、ということです。
開発担当者がマーケティングデータを把握するための活動に、
微力ながら力を注ぎたい、と思っています。
(2015年2月作成)