大学での知財教育には直接関係の無いことですが、
本年度から、私が非常勤講師をしている大学における学生さんに対しては、
授業への出欠管理が厳格化するようです。
スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコンのいずれかにて、
授業ごとに、教室内のバーコードを読み取って送信させる、
といったシステムが導入される・・・ようです。
単位認定に役立てください、という趣旨かな、と思ったら、
学生の長期欠席やその延長上にある退学、という事態を未然に防ごう、
という趣旨だそうです。
親身の指導、という点で、特に親元を離れて入学した学生が
きちんと勉学に励んでいるかどうか、管理している、ということになれば、
送り出した親御さんも安心するでしょう。
顧客満足度を上げる、という意味で、面白い取り組みかな、と思いました。
最初の講義に出てみたところ、そのシステムがまだ混乱しており、
心配した学生から不安の声が上がりました。
学生からみたら、出欠管理は単位認定に直結する、と思っているのでしょう。
私が担当する科目は選択科目なので、
履修登録が終了するまでは、管理しないから心配ない
と告げましたが。
私学の場合、「前期で退学」となってしまっては、
後期の学費という収入を得られなくなる、という経営的な意味は大きいかもしれません。
利益損失を防げるのであれば、システム導入のための投資は回収できるのだろうなぁ、
などと、余計なことも考えてしまいました。
(2015年4月作成)