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◎弁護士との顧問契約をした社長のぼやき

 久しぶりにお目に掛かったS社長が、弁護士さんと顧問契約を結んで、色々な契約書を作成してもらったり、点検してもらったりしている、
という話をして下さいました。

 契約書類をしっかり作成していくことは、争いごとの未然防止のみならず、
ビジネスの円滑化に寄与するので、中小企業もそうあるべき、良いことですよね、
と返したところ、社長さんの声のトーンが変わりました。

   大手企業に痛い目を喰らわされたから、
   二度と喰うまい、と顧問弁護士と契約したんだ

と仰ったのです。かいつまんで書くと、以下の通り。

 その大手企業とは、社長さんが担当者と意気投合し、共同開発品を市場に出す一歩手前までこぎ着けた。  ところが、その段階で企業側は担当者を人事異動させ、
それまでの開発に契約書がなかったことを盾にとって、成果を全て吸い上げられた、というのです。

 私は、S社長の一方的な話しか聞いていませんから、大手企業が一方的に悪い、
とは判断できません。
 しかし、やるせない話です。
ご馳走になったランチが、その話の以後、美味しくなくなりました。

   (2015年4月作成)