コンテンツにスキップするには Enter キーを押してください

◎行政のIT化失敗のニュースに関する議論

 ITを専門分野の一つとしている技術士さんと、
行政のIT化失敗のニュースに関する議論をしたときの話です。

 彼は、行政のIT化は失敗のニュースばかり目にする、と言うのです。
彼は、民間企業でのITコンサルタントとしての経験が豊富でしたが、
行政のシステムに対しては、未経験のようでした。
 一方の私は、自分の経験や、行政システムに関わったことのある友人の経験談から
以下のように言いました。

 「IT」は、業務を効率化すること、に主眼があります。
民間企業は、効率化が利益率アップに繋がるので、インセンティブやモチベーションに繋がります。
 しかし行政は、業務が効率化されると「ヒトが余ってしまう」という恐怖心が根底にあって、
最初から敵視しているようなところがあるようだ、と。
 行政IT化プロジェクトの失敗要因はこれなのでは? 

 すると彼は、
 
  行政のIT化には、行政マンのインセンティブに繋がるような提案内容が必要ですね

と言いました。
 「システム」を使うのは人間だ、というフレーズをよく耳にするのですが、
この議論を通じて、その通りだなぁとつくづく思った次第です。

     (2015年5月作成)