ある特許明細書の案文を作成し、発明者のチェックを受けました。
発明者から指摘を受けたのは、
今回の発明に至った従来の問題点(発明が解決すべき課題)3つの記載順が違う。
問題点は、A,B,Cの順になっているが、
私の発明は、Cについての効果が最も高いから、
Cを最初に記載して欲しい。
ということでした。
私は、問題点をA,B,Cの順に記載した理由を説明しました。
先行技術調査をしてみたところ、先行技術との差を強調しやすいのが、
A,B,Cの順であったということを。
発明者は、「どうしてもC,A,Bの順にして欲しい」というほどのこだわりは
無かったようなので、案文を修正することなく出願をすることになりました。
発明の構成は客観的であるが、発明が解決すべき課題は主観的である
ということからすれば、私の方こそこだらずにC,A,Bの順にしても良かったのです。
ということで、反省の記録でした。
(2015年5月作成)