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◎小テストからアンケートへ

 学部生に授業をするようになって、本年で5年目になりました。
 大学院生に比べて、学部生はコミュニケーションが取りにくい、
ということを、当初から感じていました。
人数が多い、という以外の理由として考えられるのは、
年齢、学習意欲、その学年全体の雰囲気、キーマンの有無など
いろいろあります。
 しかし、「コミュニケーションが取りにくい」とこちらが放棄するわけにはいきません。
どうしたものか、と考え、毎年悩んでいます。
 本年は、「アンケート」を多用することにしました。
記名式とすることで、出席確認を兼ねています。

   a)授業における改善点、要望があったら書け

   b)X~Y回の授業において、印象に残った事柄や話は何か

といった項目にしてみました。
 a)、b)を比べると、a)の回答は、実質的には少なくなります。
「特になし」という回答が多くなるからです。

 b)に対する回答は、自分の授業方法に対する改善には
大変参考になります。
 私が強調した場面と一致していれば、意図通りの授業ができた、
と思えますが、残念ながらそうでもない。

 配付資料に一言も書かなかったのに、授業中の言葉が印象に残った、
という回答があると、「なるほど」と思います。

 昨年は、15回の授業の中で2回、小テストを実施したのですが、
学生さんに緊張を強いる小テストよりも、
アンケートのほうがコミュニケーションツールとしては優れているようです。

      (2015年6月作成)