コンテンツにスキップするには Enter キーを押してください

◎現場に気遣う知財部門から来た仕事

 特許出願の依頼を受け、送って頂いたPDFファイルの図面を加工しようとして驚きました。
PDFを拡大するまで、ある図面が手書きであることに気付かなかったのです。

 その図面に関わる部品は、依頼元の会社で自ら製造したモノではなく、
依頼元の会社が外注した部品のはず。複雑で、細部まで凝った作りである一方、
依頼元の本業からはほど遠いモノなので。
 その部品は、その依頼元の販売品の品質に大きく関わるはずの部品なので、
その部品の図面に関する電子データが、その依頼元に納品されていない、とは
考えがたい。

 とすると、図面の電子データの管理部署に対して、知財部門が、

   特許出願をしたいから、電子データを下さい

とは言い難い事情があるのかもしれません。
 それで、手描きの図面を作成して下さったのかな。

  うーん、この会社の知財部門の方も色々たいへんだなぁ

いや、私の思い過ごしか・・・

 で、後日談。
 その部品は、外注ではなく社内生産。
それも、社内の職人さんが図面も作らず、ささっと作ってしまったモノだった。
 それゆえ、出来上がったモノの寸法を測りつつ、
どなたかが図面を手描きして下さったとのこと。

 その社内の職人さん、って凄~い・・・

   (2015年8月作成)