特許出願の依頼を受け、送って頂いたPDFファイルの図面を加工しようとして驚きました。
PDFを拡大するまで、ある図面が手書きであることに気付かなかったのです。
その図面に関わる部品は、依頼元の会社で自ら製造したモノではなく、
依頼元の会社が外注した部品のはず。複雑で、細部まで凝った作りである一方、
依頼元の本業からはほど遠いモノなので。
その部品は、その依頼元の販売品の品質に大きく関わるはずの部品なので、
その部品の図面に関する電子データが、その依頼元に納品されていない、とは
考えがたい。
とすると、図面の電子データの管理部署に対して、知財部門が、
特許出願をしたいから、電子データを下さい
とは言い難い事情があるのかもしれません。
それで、手描きの図面を作成して下さったのかな。
うーん、この会社の知財部門の方も色々たいへんだなぁ
いや、私の思い過ごしか・・・
で、後日談。
その部品は、外注ではなく社内生産。
それも、社内の職人さんが図面も作らず、ささっと作ってしまったモノだった。
それゆえ、出来上がったモノの寸法を測りつつ、
どなたかが図面を手描きして下さったとのこと。
その社内の職人さん、って凄~い・・・
(2015年8月作成)